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買い物でAIを使った人の55.3%が回答の間違いに遭遇 マイベストの調査に見る、後悔した人の買い方

買い物でAIを使った人の55.3%が回答の間違いに遭遇 マイベストの調査に見る、後悔した人の買い方

公開日 更新日

商品比較サービスを運営するマイベストは2026年10月22日、買い物で生成AIを使った全国の20〜50代863人に聞いた調査の結果を公表しました。AIの回答に何らかの間違いがあったと答えた人は、55.3%に上りました。(出典①)ニュースサイトのDellows Newsも同じ日に報じました。(出典②)

ただ、間違いに遭った人で後悔・失敗したと答えたのは半数以下でした。AIの回答だけで決めた人は、自分で調べた人より後悔した割合が高くなっています。

この記事でわかること

  • ・買い物でAIを使った人が遭った間違いの種類と、その割合
  • ・後悔した割合が高かった間違いと、後悔した人の買い方
  • ・AIで選んだ商品を、買う前に確かめておきたい点

買い物でAIを使った人の55.3%が、回答の間違いに遭っていた

調査では、買い物でAIに相談したとき、回答に実際の間違いがあったかを複数回答で尋ねています。何らかの間違いがあったと答えた人は55.3%で、「間違いはなかった」の43.6%を上回りました。間違いの種類ごとの割合は、以下のとおりです。

  • ・仕様やスペックが違っていた:25.4%
  • ・価格が実際と違っていた:23.6%
  • ・すでに販売が終了していた:12.6%
  • ・日本では売っていない商品だった:10.1%
  • ・そもそも存在しない商品だった:6.8%
  • ・型落ちの古いモデルを勧められた:5.8%

※回答者全体(863人)に占める割合。AIの回答が間違っていたかどうかは、回答者本人の認識にもとづく

第1回の調査は、2026年4月に300人を対象に行われました。AIで選んで後悔・失敗した経験がある人は49.3%で、その理由の1位は「AIが推薦した商品の情報自体が間違っていた」の33.1%でした。(出典③)マイベストは今回、ひとまとめだったこの「間違い」を6つに分けて聞いたとしています。ただし、第1回は後悔した理由を、今回は間違いに遭ったかどうかを尋ねていて、質問の形が異なります。

後悔した割合が最も高かったのは、仕様やスペックの間違い

AIの回答の間違いに遭ったかどうかで、後悔・失敗があった割合には大きな差がありました。間違いに遭った人では47.4%、遭わなかった人では4.5%です。(出典①)

間違いの種類ごとに見ると、後悔・失敗があった割合が最も高かったのは「仕様やスペックが違っていた」の55.7%で、「型落ちの古いモデルを勧められた」の52.0%が続きました。最も低かったのは「価格が実際と違っていた」の41.7%です。

マイベストは、この差を気づくタイミングで説明しています。価格は買う前に必ず目に入ります。一方、仕様やスペックの違いは買ったあとに気づくため、後悔につながりやすいという見方です。

AIの回答だけで決めた人は、後悔した割合が約1.8倍

AIの回答を見たあとの行動では、「AIの回答だけで決めた」人が29.1%、「追加で調べた」人が70.9%でした。後悔・失敗があった割合は、AIの回答だけで決めた人が42.2%、追加で調べた人が22.9%で、マイベストは約1.8倍の差としています。

この差については、「追加で調べた人は、もともと間違いに遭わなかっただけではないか」という見方もできます。そこでマイベストは、間違いに遭った人だけに絞っても比べています。その場合も、AIの回答だけで決めた人のほうが後悔・失敗があった割合が高く、66.9%と38.6%でした。

AIをほぼ毎日使う人の43.8%が、回答だけで決めていた

買い物でAIを使う頻度で分けると、ほぼ毎日使う人の43.8%がAIの回答だけで決めていて、週に数回や月に数回の人を上回りました。間違いに遭った割合も、使う頻度が高い人ほど高くなっています。頻度ごとの割合は以下のとおりです。

買い物でAIを使う頻度AIの回答だけで決めたAIの回答の間違いに遭った後悔・失敗があった自動で注文する機能を使いたい
ほぼ毎日(192人)43.8%69.3%48.4%75.5%
週に数回(228人)28.1%65.8%32.5%69.3%
月に数回(173人)24.3%48.0%22.0%54.3%
それより少ない(194人)24.7%34.0%17.0%31.4%

※マイベストの調査(2026年10月22日公表)の図から作成。頻度の選択肢のうち「2〜3か月に1回」(76人)は、人数が少ないとしてマイベストが図から外している

使う回数が多いほど間違いに遭う機会も増えるため、頻度そのものが原因とは限らないと、マイベストは注記しています。

マイベストが「意外な傾向」として挙げたのは、AIで選んで後悔した人のほうが、今後もAIに任せたいと答えた割合が高かったことです。最終的な購入判断をAIに委ねたい人は、後悔・失敗があった人で50.8%、なかった人で24.3%でした。自動で注文する機能を使いたい人も、後悔・失敗があった人で72.4%と、なかった人の50.9%より高くなっています。マイベストはこの関係を相関であって因果ではないとし、AIをよく使う人ほど失敗も多く経験し、同時に自動化にも前向きだという説明も成り立つとしています。

調査は20〜50代の863人に、インターネットで尋ねた

マイベストの発表によると、調査は2026年10月16日〜19日に、インターネットで行われました。対象は、直近6か月以内に買い物で生成AI(ChatGPTやGeminiなど)を使った全国の20〜50代の男女です。3,000人へのスクリーニング(対象者を選ぶための事前の質問)を経て、863人が本調査に答えています。

数字を読むときは、回答者の半数が50代だった点に気をつけたいところです。回答者に占める割合は50代が51.2%で、20代は5.4%でした。また、第1回とは設問の形式がほとんど異なるため、単純には比べられないとマイベストは注記しています。調査を行ったマイベストは、商品を自社で購入して比べる商品比較サービスを運営しており、発表の最後でもその取り組みを紹介しています。

AIで選んだ商品は、買う前に仕様とスペックを確かめる

全部を自分で調べ直すのは現実的ではないとして、マイベストは確かめる点を1つに絞るなら「仕様とスペック」だと提案しています。最も後悔につながった間違いで、価格のように買う前に必ず目に入るものではないためです。

時間に余裕があれば、ほかの間違いも買う前に確かめられます。調査で挙がった6つの間違いに合わせて、確かめる点を編集部で並べると次のようになります。

  • ・仕様やスペック:AIが挙げた型番でメーカーの公式サイトを開き、サイズや性能の数字を仕様表と見比べる
  • ・価格:買う直前に、販売ページの価格を確かめる
  • ・販売の終了:販売ページで、在庫や販売の状況を確かめる
  • ・日本での販売:国内のメーカー公式サイトや販売ページに、同じ型番があるかを確かめる
  • ・実在するか:型番や商品名で検索し、メーカーの公式サイトに載っているかを確かめる
  • ・型落ち:メーカーの公式サイトで、発売の時期と後継のモデルがあるかを確かめる

調査では、AIをほぼ毎日使う人の43.8%が、回答だけで決めていました。使い慣れてきても、少なくとも仕様とスペックは、メーカーの公式の情報で確かめてから買いましょう。

まとめ

マイベストの調査では、買い物でAIを使った人の55.3%が回答の間違いに遭い、後悔した割合が最も高かったのは仕様やスペックの間違いでした。AIの回答だけで決めた人は、追加で調べた人より後悔・失敗があった割合が高く、間違いに遭った人だけで比べても同じ傾向でした。

AIに相談すれば、候補を手早く絞り込めます。そのうえで、買う前にメーカーの公式サイトで仕様とスペックを確かめ、価格や販売の状況は販売ページで見ておきましょう。

出典
Fact Check Lab編集部

この記事を書いた人

Fact Check Lab編集部

世の中で話題になっている情報のみならず、生成AIの精度やハルシネーションの検証・分析を行う編集部。誤情報は、意図的な嘘だけでなく、事実の一部が伝わる過程で欠け落ちたり、文脈から切り離されたりすることでも生まれる。だからこそ、疑うことよりも確かめることを大切にする。不偏不党の精神で発信元をたどり、一次情報にあたる。

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